1960年に長崎市で出生。1984年、長崎大学医学部を卒業。1988年より国立仙台病院ウイルスセンターで呼吸器ウイルス研究に従事。1990年より米国国立アレルギー・感染症研究所（NIAID）へ留学。同研究所所長アンソニー・ファウチ博士らの師事のもと、エイズやヘルペスウイルスの研究に従事。1994年以降は米国国立衛生研究所臨床センターの臨床スタッフも兼任し、エイズ患者の診療にも当たる。また米国国立こども病院など複数の医療機関で感染症診療を行う。1999年に帰国し、長崎大学医学部小児科教授に就任。2002年より大学院医歯薬学総合研究科教授、2015年より熱帯医学＆グローバルヘルス研究科教授を兼任。日本小児科学会、日本小児保健協会、日本ワクチン学会などの理事を歴任し、現在、日本小児感染症学会理事長、日本ウイルス学会理事、日本臨床ウイルス学会幹事、アジア小児感染症学会幹事など務める。2018年にはアジア小児感染症学会学術集会を大会長として福岡市で開催。主な受賞歴として、1996年に米国微生物学会若手研究者賞、1997年にNIAID特別業績賞、2001年に台湾新生児学会レクチャー賞など。世界保健機関（WHO）において「国際疾病分類第11版（ICD-11）小児科分野アドバイザリーボード」の委員を務めた他、現在「予防接種に関する戦略的諮問委員会（SAGE）」の次期メンバーとして登録されている。診療・教育・研究活動の他、ワクチンや母子感染症の啓発にも力を注ぎ、「トーチの会（先天性トキソプラズマ＆サイトメガロウイルス感染症患者会）」の設立（2012年）に尽力し、現在も同会の顧問を務める。